第15期雀王戦Dリーグ関西後期・第3節
2016年9月18日
第15期雀王戦Dリーグ(関西後期)第3節の自戦記です。
第1節+92.9・第2節▲60.9で、トータル+32.0と”ちょい浮き”で迎えた第3節。前節から連日での開催だったのでこの2日間でトントンに持っていくべく、「1トップぶんの浮き」を目標に臨みました。睡眠もたっぷり、昨晩漬けたヅケを丼にして朝からガッツリ食べて来たので(←知らんがな)体調もバッチリ、コンディションは万全です!
対戦相手:桐山プロ(C2)、渋谷プロ(C3)、小南プロ(C3)、志賀プロ(D) ※抜け番あり
1回戦目
ツモ
東2局25,000持ち西家、5巡目ドラ。
上家が1枚・2枚切っており、対面も1枚切っている。特に上家は筒子染めムードなので、対面もこれに対して筒子を絞っており、筒子はかなり高い場。
という訳で、は2人は使ってなさそう&少なくとも使える構えではないはずなので、残り3枚でもメンタンピン(高目イーペーコー)リーチで正解だろう。まあプロの75%がそうするんじゃない?そして20%が”タダ貰い”の2,000点を拾うべくダマ…んー、最近の若いプロならば平たい状況でダマはもっと少ないかも。
しかし”クセがスゴい”でお馴染みの高見プロ、そんな凡手は打ちません。ああ、これ怒られるやつや、と思いながら切りでまさかの聴牌崩し…!
正直が引ける確信なんてないけど、少なくともよりの方が枚数多いはずで、三色確定になる手替わり逃す訳にはいかないスタイルの打ち手なのです。フィールドによっては微調整する場合もあるけど、この打ち方を行けるところまで貫きます!
ツモ
そんな身勝手な宣言に、幸運にもツモが応えてくれて、存外のツモってリーチ、終盤にツモ。裏ドラで3,000/6,000。こうなると、対局面子がリーグ混合ということもあり(この回の同卓者にはDリーグは自分だけ)、2着争いに焦点が集まって自分は優位に局を回せる、というメリットも。そう、一見無謀な高打点狙いもそこまで込みでリターン大きくて意外とデジタルなんですよ。ホントか?
オーラスを迎えて、親の自分がトップ目で36,700、南家が24,500、北家が24,300と2着争いが接戦。2・3着のどちらに満貫ツモられてもセーフだけど、2・3着のどちらに満貫打ち込んでもアウトという、なかなか微妙な点差でやんす。
ドラは、序盤からこんな構えで常に2・3着目の安全牌を2枚以上確保しながらの引き気味な進行。
ここで3着目の上家が立て続けに索子をチー( )。恐らく2着狙いの仕掛けだけど、この時点ではタンヤオ三色ドラドラの満貫の可能性があるのでまだ慎重。とここでドラのをツモ、満貫の仕掛けの可能性がグッと減ったな…というところで、更に続けてツモ。こうなるとマックス3,900だから3着目の仕掛けに打っても大丈夫、と同時に面前で進めている2着目がダマ満貫で潜んでいる可能性も極めて低い。ということで、急に前に出ることに。好き勝手にやを切り飛ばして聴牌。
流石にリーチすると2着目に追い掛け食らって裏ドラでの満直の可能性が残るので、安目は出アガリできないけどダマ続行。いよいよ終盤に入り、ああこれは親は流局で伏せるな、あとは3着目がアガるか流局までに2着目が聴牌を入れるかの勝負…という空気になったところで、空気を無視して「ツモ」。
1着通過で勝ち上がりのトーナメントならばツモ切って伏せるべきだけど、ポイントが累積されるリーグ戦ならば、この4,000オールはまあツモりますわな。
ただ迷ったのが次の1本場。2着目がリーチに来て、その時点で聴牌ってたのを崩して丹念に回してたらハイテイのツモ牌で再度聴牌ってしまった。開いて更に叩きに行っても良かったけど、伏せて終了。この時点で自分が48,700、2着目が20,300、3着目が19,500で、2本場・供託1,000点という状況。跳直でも倍ツモでもOKで、リーチ打てばだいたいオリてくれそうで、流れもある(オカルト)ならば、これって馬券に例えると「1番人気が勝てば1.2~1.5倍、外れても0.9倍、但し落馬した時だけ0.5倍」くらいのやりたい放題じゃないかね?(←馬券に例えた方が分かりづらいね…)。
これ実際、どちらが正解だと思いますか…?
2回戦目
3面張のメンピンドラ、3面張のメンタンピン(しかも序盤に自身で切りかつのポンも入っていて絶テンに見える待ち)、更に親でドラアタマの両面と、南1~3局まで3連続で先行リーチを打ちながら全部空振り、どころかペンチャンに追い掛けられての放銃まで。流石にこの回は無理、よく3着で凌いだ、ってことにしておきます。。。
3回戦目
※以外は全部手出し
このリーチで、手牌が以下の通り。
はい、出ました!「クセがスゴい」やつ!
そりゃ一発で出ますよ、当たり牌。まあ、の方だったし裏も乗らずに3,900だったけど…
でも実際、ここまで捻るのを見せておくと、周囲が「こいつのリーチ何でもありだからな」と必要以上に手を曲げてくれたり、逆に「どうせ変な待ちだろ」と普通の手に打ってくれやすくなったりと、場を支配しやすくなるので、適度に(あくまでも「適度に」)やると、意外と効くんですよね。
そんな訳で、場を支配して(だぶん気のせい)、この回は僅差でトップ。
4回戦目
東1局7,700・東3局8,000・南1局18,000と出アガって、危なげなくトップ。正直あんまり工夫がない真っ直ぐな手作りばかりだったけど、ただこれまで「クセがスゴい」やつを見せ続けたことで逆に「普通の牌」へのマークが薄くなった印象もあります。たまたま他家の聴牌牌がこちらのアタリ牌になる幸運が続いただけかもしれないけど、一応「一日を通じての戦略勝ち」のフリをしておこう。褒められて伸びるタイプ。
第3節終了
という訳で、1・1・3・1着で+177.5ポイント。当初の目標である「2日間(第2+3節)でトントンにする」を大きく上回る結果に。
今日は流石に出来過ぎだったけど、トータルトップに躍り出て嬉しい!あと半分(Dリーグは6節24回制)、なんとかキープできるように頑張ります。