宝塚記念・予想全文事後公開
2018年6月25日
有料会員様宛に毎週配信している「半笑いの競馬予想」ですが、特に単独のパック商品もリリースしているG1レースではボリュームのある予想を配信しております。今年のG1シリーズは天皇賞春・NHKマイルC・ヴィクトリアM・オークスと4週連続でスマッシュヒットを放って上々の成果でしたが、敢えて不的中だった宝塚記念を全文公開させて頂きます。
的中・不的中にかかわらず、説得力のある予想を目指して国内外のレースをここまで分析していることだけは事実ですので(それゆえに外れた時は予想購読頂いている方に「誤った説得」をしてしまうことになり、ご迷惑をお掛けすることが多々あるのですが…なんせ宝塚記念でも冒頭でいきなり勝ち馬ミッキーロケットの評価を大きく下げています)、それをお知り置きの上で競馬分析家・半笑いの価値をご評価頂けると幸いです。
※レースラップの詳細な分析を読みたくない方は「各馬精査」の部分だけでもお読み頂けると幸いです。
なお、有料会員のお申込みはこちらのページからとなっております。
阪神11R・宝塚記念
展望・分析
6/24(日)阪神11R・宝塚記念(G1・芝内2200)
※自信度:★★★★☆(思い切って適性重視、妙味に寄せて勝負)
12:34.3-36.2-25.1-35.3=2’10″9
[1着(11)オルフェーヴル11-11-12-12(34.7)58]
[2着(7)ルーラーシップ6-6-6-3(35.4/0.3)58]
[3着(2)ショウナンマイティ15-15-16-14(35.0/0.5)58]
13:34.7-35.8-24.7-38.0=2’13″2
[1着(10)ゴールドシップ4-4-3-4(35.2)58]
[2着(4)ダノンバラード2-2-2-2(36.2/0.6)58]
[3着(11)ジェンティルドンナ3-3-3-3(35.9/0.6)56]
14:36.4-38.1-23.8-35.6=2’13″9
[1着(11)ゴールドシップ4-3-4-4(35.2)58]
[2着(5)カレンミロティック3-3-3-3(35.8/0.5)58]
[3着(3)ヴィルシーナ1-1-1-1(36.3/0.7)56]
15:36.0-39.2-24.2-35.0=2’14″4
[1着(16)ラブリーデイ2-2-2-2(34.8)58]
[2着(6)デニムアンドルビー15-15-14-14(34.0/0.0)56]
[3着(1)ショウナンパンドラ7-6-6-7(34.7/0.2)56]
16:34.7-36.8-24.5-36.8=2’12″8稍
[1着(16)マリアライト11-11-10-6(36.3)56]
[2着(9)ドゥラメンテ13-13-10-9(36.1/0.0)58]
[3着(3)キタサンブラック1-1-1-1(36.8/0.0)58]
5着(8)ステファノス9-10-10-6(36.9/0.6)58
6着(15)サトノクラウン13-13-14-9(36.8/0.7)58
17:35.2-37.1-23.4-35.7=2’11″4稍
1着(11)サトノクラウン7-6-6-6(35.4)58
[2着(2)ゴールドアクター6-6-6-9(35.4/0.1)58]
[3着(8)ミッキークイーン9-9-9-9(35.5/0.3)56]
6着(1)ミッキーロケット3-4-4-6(36.4/0.9)58
ここ2年は雨の影響の残る稍重馬場だが、昨年は良馬場発表の13~15年より速いぐらいの水準で、16年が抜けて掛かる馬場だった。即ち16年は実質超激流で上がりバタバタの追い込み決着、昨年はミドルペースからの持続力勝負で「第3ブロック」から速くなったことで、共に(実質)時計が速くなったというレース。前者で展開ハマって6着完敗だったサトノクラウンが、後者では堂々と外から差し切って快勝。地力強化…と言いたいところだが、16年は進路としては勝ち馬マリアライトを追い掛ける位置でドゥラメンテと併せて伸びる展開だっただけに、これらに0.7差も付けられたのはやはり物足りず。メンバー薄くなって相対的に浮上した感は否めない。ただ天皇賞秋は16年14着・17年2着と両極端で、前者直後の香港ヴァーズではハイランドリールを差し切っているだけに、本格化したというよりはそもそもかなりムラのある馬と見るのが正解かもしれない。
16年、マリアライトと併せて捲って行ったのがラストインパクト・ステファノスで(2列縦隊の馬群の外、内から3~5頭目の位置にラスト・ステファノス・マリアの順)、一番外のマリアライトが差し切ったのに、5着止まりのステファノスはだらしないが…ただ激流だけに牝馬の斤量利は大きいし、ラストインパクト(ジャパンC2着・ドバイシーマクラシック3着の直後)が7着だったのと比べれば、これでも十分「強い負け方」ではないか。逆にテン緩めの17年に、最内枠からロスなく先行して運んだミッキーロケット(最内は馬場があまり良くないのでラチ沿いではなく、そこまで枠順利は大きくないが)は、勝負どころのペースアップでもたついて0.9差完敗。これは内回りのG1としては致命傷と言えそうで、今回も好枠だがよほど機動力の補完がないと厳しいと見る。
東京10F戦
10月中旬・アイルランドT→オクトーバーS(OP)
13:37.0-50.2-33.7=2’00″9
[1着(4)レインスティック9-9-9(32.9)56]
[2着(8)サトノギャラント6-6-6(33.2/0.0)56]
14:35.8-46.7-35.8=1’58″3
[1着(2)エイシンヒカリ1-1-1(35.8)54]
[2着(8)エックスマーク5-4-4(33.9/0.6)56]
15:36.4-47.8-35.0=1’59″2
[1着(7)ヒストリカル10-9-7(34.5)57]
[2着(8)ライズトゥフェイム11-11-11(34.3/0.1)56]
16:36.1-48.3-35.1=1’59″5
[1着(9)ハギノハイブリッド7-9-9(34.3)56]
[2着(4)マイネルハニー1-1-1(35.3/0.2)54]
17:36.5-49.3-35.1=2’00″9重
[1着(7)マウントロブソン7-7-7(34.4)57]
2着(3)ストロングタイタン3-3-3(34.8/0.0)56
10月下旬・天皇賞秋(G1)
12:34.8-45.9-36.6=1’57″3
[1着(12)エイシンフラッシュ11-12-12(33.1)58]
[2着(4)フェノーメノ4-4-4(33.8/0.1)56]
[3着(6)ルーラーシップ16-15-15(33.1/0.3)58]
13:35.0-47.2-35.3=1’57″5
[1着(7)ジャスタウェイ11-10-9(34.6)58]
[2着(9)ジェンティルドンナ2-2-2(35.8/0.7)56]
[3着(6)エイシンフラッシュ8-9-10(35.5/1.0)58]
14:36.4-48.7-34.6=1’59″7
[1着(4)スピルバーグ13-14-12(33.7)58]
[2着(1)ジェンティルドンナ3-3-3(34.4/0.1)56]
[3着(15)イスラボニータ3-3-3(34.4/0.1)56]
15:36.4-48.0-34.0=1’58″4
[1着(8)ラブリーデイ4-4-4(33.7)58]
2着(14)ステファノス8-8-12(33.4/0.1)58
[3着(16)イスラボニータ12-11-10(33.6/0.2)58]
17着(3)サトノクラウン5-4-4(35.1/1.5)56
16:36.9-48.2-34.2=1’59″3
[1着(8)モーリス5-5-4(33.8)58]
[2着(12)リアルスティール8-10-10(33.5/0.2)58]
3着(14)ステファノス13-14-14(33.5/0.4)58
14着(4)サトノクラウン5-5-4(35.4/1.5)58
17:38.6-51.0-38.7=2’08″3不
[1着(7)キタサンブラック11-5-2(38.5)58]
2着(2)サトノクラウン7-2-2(38.6/0.0)58
[3着(8)レインボーライン10-12-5(38.7/0.4)58]
10着(12)ステファノス11-13-10(40.3/2.2)58
12着(10)ミッキーロケット3-9-10(40.6/2.6)58
17天皇賞秋はあまりに馬場悪く、適性面含め様々な絡みはあるが、時計差を補正して実質ラップを出せば「35.6-47.0-35.7=1’58″3」程度にはなりそう。中盤極めて速いのでここでポジションを上げたキタサンブラック&サトノクラウンが額面以上に強く見えるが、これは中盤捲くったというよりも内でジッとしていたら自然とポジションが上がったというもの。もちろん内の方が馬場が悪いのでラップ以上の負荷はあったが、しかし速いところで外を回した組の負荷も当然相当大きいので、サトノクラウンのタフさを加点するべきではあるが、序列を厳密に信頼すべきでもないだろう。なおスローの15・16天皇賞秋では、サトノクラウンは楽に先行しながら17・14着止まりであり、こちらでは後方から2・3着したステファノスの方が当然高評価となる。ただ緩流のぶん、イスラボニータ・モーリス・リアルスティールと8~9FのG1でたびたび好走している馬の一瞬のキレが活きた部分はあり、勝ち鞍は9Fまで&10F大得意なステファノスも11Fでは不安が残るところではある。オクトーバーS2着のストロングタイタンは、テン緩い加速ラップで後ろのマウントロブソンに競り負け。ハナ差ではあるが、ここではむしろ底を見せたような負け方。
京都外11F戦
11月中旬・エリザベス女王杯(G1牝)
14:35.4-37.7-25.1-34.1=2’12″3
[1着(1)ラキシス8-7-7-7(33.4)56]
[2着(5)ヌーヴォレコルト4-3-4-3(33.6/0.0)54]
[3着(15)ディアデラマドレ14-14-12-12(33.1/0.2)56]
10着(16)スマートレイアー14-14-14-12(33.6/0.8)56
15:36.1-37.4-25.1-36.3=2’14″9稍
[1着(12)マリアライト9-9-6-6(34.7)56]
[2着(18)ヌーヴォレコルト13-13-14-12(34.3/0.0)56]
[3着(8)タッチングスピーチ11-12-12-12(34.3/0.0)54]
5着(16)スマートレイアー17-17-18-16(34.0/0.1)56
16:36.5-37.9-24.4-34.1=2’12″9
[1着(3)クイーンズリング9-9-9-7(33.2)56]
[2着(9)シングウィズジョイ4-3-3-3(33.7/0.0)56]
[3着(1)ミッキークイーン7-7-6-5(33.6/0.2)56]
17:36.5-38.3-25.1-34.4=2’14″3
[1着(5)モズカッチャン5-5-4-4(34.1)54]
[2着(4)クロコスミア2-2-2-2(34.3/0.0)56]
[3着(10)ミッキークイーン12-12-10-11(33.7/0.0)56]
5着(16)ヴィブロス4-4-6-4(34.3/0.3)56
6着(12)スマートレイアー6-5-10-7(34.0/0.3)56
2月中旬・京都記念(G2)
15:36.8-36.6-24.1-34.0=2’11″5
[1着(6)ラブリーデイ2-2-2-2(33.9)56]
[2着(9)スズカデヴィアス1-1-1-1(34.0/0.0)55]
[3着(4)キズナ10-10-9-8(33.3/0.0)57]
16:38.0-38.3-24.7-36.7=2’17″7重
1着(7)サトノクラウン2-2-3-1(36.6)56
[2着(6)タッチングスピーチ8-9-10-9(36.6/0.5)53]
[3着(2)アドマイヤデウス6-6-5-4(36.9/0.5)57]
17:36.4-36.4-25.3-36.0=2’14″1稍
1着(6)サトノクラウン3-3-3-3(34.9)58
2着(4)スマートレイアー4-4-4-4(34.8/0.2)54
[3着(3)マカヒキ5-5-5-4(34.9/0.2)57]
4着(9)ミッキーロケット8-8-8-8(34.5/0.3)56
18:37.3-38.3-24.4-36.3=2’16″3重
[1着(4)クリンチャー4-3-2-4(36.1)55]
[2着(10)アルアイン5-5-6-4(36.2/0.2)57]
[3着(6)レイデオロ6-6-2-3(36.4/0.2)57]
7着(9)ミッキーロケット3-3-2-2(37.3/1.1)56
前半38秒台が並んだ16京都記念と、36秒台前半が並んだ17京都記念、緩急両方を押し切ったサトノクラウンは強いが、しかし共にかなり時計掛かる馬場ではあった。ムラがあるなかでも、雨馬場は特に力を発揮しやすい材料ということだろう。エリザベス女王杯では、15年上がり掛かる展開&馬場で外差しハマって0.1差5着まで追い込んだスマートレイアーが、17年は中弛みの前残りで0.3差も6着と後退。ここで有利な先行から0.3差5着止まりのヴィブロスも物足りないが…こちらは序盤かなり掛かって口を割っていただけに、これで大きく止まらなかったのはむしろ強い内容。引き続き折り合い課題ではあるが、内回りで緩みにくいのでまだレースはしやすいのではないか。
東京12F戦
11月下旬・ジャパンC(G1)
13:37.0-38.2-36.8-34.1=2’26″1
[1着(7)ジェンティルドンナ3-3-3-4(33.9)55]
[2着(9)デニムアンドルビー12-14-13-13(33.2/0.0)53]
[3着(5)トーセンジョーダン2-2-2-2(34.1/0.0)57]
14:36.0-35.8-36.1-35.2=2’23″1
[1着(4)エピファネイア3-2-3-4(35.0)57]
[2着(1)ジャスタウェイ10-8-8-8(35.1/0.7)57]
[3着(15)スピルバーグ15-16-15-13(34.8/0.8)57]
15:35.2-36.4-37.8-35.3=2’24″7
[1着(15)ショウナンパンドラ9-9-8-11(33.9)55]
[2着(6)ラストインパクト11-12-8-11(33.9/0.0)57]
[3着(1)ラブリーデイ6-6-6-5(34.3/0.1)57]
16:37.2-37.0-36.9-34.7=2’25″8
[1着(1)キタサンブラック1-1-1-1(34.7)57]
[2着(12)サウンズオブアース7-7-9-9(34.5/0.4)57]
[3着(17)シュヴァルグラン9-9-12-10(34.4/0.5)57]
17:36.3-36.0-36.3-35.1=2’23″7
[1着(1)シュヴァルグラン5-4-4-4(34.7)57]
[2着(2)レイデオロ11-9-9-7(34.6/0.2)55]
[3着(4)キタサンブラック1-1-1-1(35.3/0.2)57]
10着(12)サトノクラウン13-12-11-7(36.0/1.5)57
4月下旬・メトロポリタンS(OP)
14:36.4-37.7-36.1-35.0=2’25″2
[1着(8)ラブリーデイ4-4-5-4(34.5)56]
[2着(11)プロモントーリオ6-6-7-7(34.6/0.3)54]
15:36.2-35.8-36.7-36.1=2’24″8
[1着(2)ムスカテール9-9-9-9(34.3)57]
[2着(8)ニューダイナスティ3-3-3-3(35.4/0.0)55]
16:36.7-37.0-37.5-35.0=2’26″2
[1着(5)モンドインテロ4-4-4-4(34.3)55]
[2着(1)タマモベストプレイ2-2-3-3(34.6/0.1)56]
17:35.9-36.3-36.5-35.4=2’24″1
[1着(10)ヴォルシェーブ7-6-6-7(34.9)56]
[2着(9)シルクドリーマー8-6-6-8(35.1/0.3)56]
18:37.1-37.4-36.1-34.2=2’24″8
[1着(6)ベストアプローチ6-6-5-5(33.9)56]
2着(1)ノーブルマーズ3-3-2-2(34.1/0.1)56
激流だが極限の時計勝負なので、後方からの外差しでは距離損から間に合わない展開の17ジャパンC。見事に内枠決着のなか、外枠から10着のサトノクラウンは酌量の余地はあるが…しかし11・14・9・16番枠の差し馬(マカヒキ・アイダホ・レインボーライン・ヤマカツエース)に先着されているのはあまりに物足りない。やはり時計勝負にならないことが重要、そして距離も本来10Fまで、11Fでギリギリなのではないか。距離伸ばして台頭してきたノーブルマーズだが、テンかなり緩い持続力勝負の18メトロポリタンSで後ろのベストアプローチに差されており、これは減点材料だろう。
阪神内10F戦
4月上旬・大阪杯(G1)
13:36.7-48.6-33.7=1’59″0
[1着(5)オルフェーヴル10-11-9-6(33.0)58]
[2着(3)ショウナンマイティ13-13-12-10(32.9/0.1)57]
[3着(7)エイシンフラッシュ8-8-3-3(33.5/0.1)58]
14:36.6-47.4-36.3=2’00″3
[1着(7)キズナ8-8-8-8(33.9)58]
[2着(3)トウカイパラダイス2-2-2-2(36.4/0.2)56]
[3着(4)エピファネイア6-6-6-5(34.4/0.3)58]
15:36.6-49.2-37.1=2’02″9不
[1着(3)ラキシス11-11-11-11(35.9)55]
[2着(7)キズナ12-12-12-12(36.0/0.3)57]
[3着(4)エアソミュール5-5-4-4(37.5/0.8)57]
16:36.8-48.9-33.6=1’59″3
[1着(9)アンビシャス2-2-2-2(33.4)56]
[2着(7)キタサンブラック1-1-1-1(33.6/0.0)58]
[3着(8)ショウナンパンドラ5-5-5-3(33.3/0.2)56]
17:35.5-48.1-35.3=1’58″9
[1着(5)キタサンブラック4-3-3-2(34.3)57]
2着(4)ステファノス5-5-4-4(34.2/0.1)57
[3着(13)ヤマカツエース10-10-9-7(33.8/0.2)57]
6着(7)サトノクラウン5-5-6-5(34.2/0.4)57
7着(1)ミッキーロケット11-11-11-13(33.9/0.5)57
18:36.5-47.6-34.1=1’58″2
[1着(15)スワーヴリチャード15-15-1-1(34.1)57]
[2着(5)ペルシアンナイト11-10-9-9(33.7/0.1)57]
[3着(8)アルアイン5-5-5-5(34.0/0.2)57]
6着(14)ダンビュライト2-2-3-4(34.5/0.6)57
7着(2)サトノダイヤモンド6-5-12-12(34.5/1.0)57
9着(6)スマートレイアー3-3-5-10(34.8/1.1)55
6月上旬・鳴尾記念(G3)
13:36.4-47.8-34.7=1’58″9
[1着(10)トウケイヘイロー2-2-1-1(34.7)56]
[2着(9)エクスペディション9-9-10-9(34.3/0.2)56]
14:35.7-48.4-35.0=1’59″1
[1着(11)エアソミュール9-9-8-7(34.3)56]
[2着(10)アドマイヤタイシ3-3-3-3(34.7/0.0)56]
15:35.6-47.8-35.4=1’58″8
[1着(10)ラブリーデイ5-5-5-5(34.8)57]
[2着(6)マジェスティハーツ9-9-10-11(34.7/0.3)56]
16:35.9-46.6-35.1=1’57″6
[1着(3)サトノノブレス4-4-3-2(34.8)56]
2着(12)ステファノス8-8-6-6(34.6/0.0)56
17:36.9-48.4-34.1=1’59″4
[1着(9)ステイインシアトル1-1-1-1(34.1)56]
2着(8)スマートレイアー5-5-5-5(33.6/0.0)54
18:34.2-47.7-35.3=1’57″2
1着(8)ストロングタイタン5-5-5-4(34.8)56
[2着(2)トリオンフ5-5-5-4(34.8/0.1)56]
10着(9)タツゴウゲキ7-7-7-7(36.3/1.7)56
これまで鳴尾記念より緩流になりがちだった大阪杯が、G1昇格で17年からは中盤速くなってきた。17大阪杯、内枠からしっかり好位を取って2着のステファノスは優秀で、ここで3着のヤマカツエースが更に中盤速い18年でも4着した比較からはしっかり評価できそう。捲り展開の18年先行して6着粘りのダンビュライトも悪くないが、テンはかなり緩めだっただけに底力の補完は欲しいところ。逆にそのテン緩い流れで好位は取れたが、中盤のペースアップでついて行けなくなったのがサトノダイヤモンド。外を捲くる馬がいるなかで自身は内で動けなかった部分はあり、直線入り口でも外に出せずに思うような競馬ができなかっただけに1Fでも伸びるのは好材料ではあるが、しかしそもそも内回り中距離は忙しいことを示したと言えそうだ。ならばテンも中盤も激流のレコード決着鳴尾記念、上手く内を捌いて直線も最内を突けた利は大きかったが、それでもこの時計でねじ伏せたストロングタイタンの底力&持続力は十分評価できそう。
中京10F戦
12月上旬・13~16金鯱賞(G2)/17中日新聞杯(G2)
13:35.9-47.6-36.1=1’59″6
[1着(11)カレンミロティック2-2-2-2(35.8)56]
[2着(13)ラブリーデイ3-3-3-3(35.6/0.4)54]
14:35.7-47.7-35.4=1’58″8
[1着(4)ラストインパクト6-7-7-7(34.6)57]
[2着(12)サトノノブレス9-9-7-7(34.8/0.2)57]
15:35.4-48.5-34.9=1’58″8
[1着(10)ミトラ5-5-5-5(34.6)56]
[2着(1)ディサイファ3-3-3-2(34.9/0.2)57]
16:36.3-49.4-34.0=1’59″7
[1着(13)ヤマカツエース6-8-8-7(33.1)56]
[2着(3)パドルウィール2-2-2-2(33.7/0.0)56]
17:36.0-49.0-34.3=1’59″3
[1着(13)メートルダール11-11-10-8(33.6)55]
2着(10)ミッキーロケット6-6-6-6(34.0/0.2)57.5
12月中旬→1月中旬・愛知杯(G3牝)
13:37.2-49.6-35.3=2’02″1
[1着(5)フーラブライド8-7-6-7(34.0)50]
6着(13)スマートレイアー5-5-6-5(34.6/0.4)55
14:37.3-51.0-36.1=2’04″4重
[1着(13)ディアデラマドレ16-16-15-14(34.9)56]
16:36.2-46.7-35.9=1’58″8
[1着(4)バウンスシャッセ15-16-15-15(35.0)55.5]
17:37.2-48.1-36.1=2’01″4稍
[1着(11)マキシマムドパリ10-10-11-11(35.0)53]
18:35.6-49.4-35.1=2’00″1
[1着(10)エテルナミノル5-5-5-3(34.7)54]
3月中旬・13~16中日新聞杯(G3)/17~18金鯱賞(G2)
14:37.0-49.8-34.9=2’01″7
[1着(17)マーティンボロ11-10-8-10(34.1)54]
[2着(6)ラキシス6-5-4-4(34.4/0.0)54]
15:36.8-48.4-36.0=2’01″2
[1着(1)ディサイファ7-7-10-7(35.3)57]
[2着(10)デウスウルト5-6-6-4(35.7/0.2)55]
16:36.8-49.6-34.9=2’01″3
[1着(5)サトノノブレス4-5-6-6(34.4)58]
[2着(15)ファントムライト2-3-3-3(34.7/0.1)55]
17:36.5-47.6-35.1=1’59″2
[1着(6)ヤマカツエース8-8-8-6(34.7)57]
[2着(15)ロードヴァンドール1-1-1-1(35.3/0.2)56]
6着(9)ステファノス11-11-11-12(34.6/0.3)56
18:38.3-49.1-34.2=2’01″6稍
[1着(9)スワーヴリチャード3-3-2-2(33.8)57]
[2着(4)サトノノブレス1-1-1-1(34.3/0.1)56]
3着(5)サトノダイヤモンド5-5-5-6(33.7/0.3)57
中距離でも最速上がりと、脚を使えることを示したサトノダイヤモンドの18金鯱賞だが…しかし異例なまでの超スローで、逆に言えばこのペースでも立ち遅れて最速上がりでも離れた3着しか拾えないレースになること自体がやはり問題だろう。
中山11F戦
9月中旬・セントライト記念(3歳G2)
13:37.1-36.6-23.9-35.9=2’13″5
[1着(3)ユールシンギング9-9-9-9(35.0)56]
8着(2)サイモンラムセス7-7-6-5(35.9/0.6)56
15:36.4-37.3-25.1-35.0=2’13″8
[1着(13)キタサンブラック2-2-2-1(34.9)56]
16:36.1-37.4-24.2-35.4=2’13″1
[1着(4)ディーマジェスティ10-9-9-4(34.5)56]
2着(10)ゼーヴィント3-3-3-2(35.0/0.0)56
5着(11)ノーブルマーズ5-5-5-4(35.2/0.4)56
17:35.8-38.8-24.1-34.0=2’12″7
[1着(5)ミッキースワロー8-6-6-6(33.4)56]
9月下旬・オールカマー(G2)
13:36.0-35.4-24.3-36.3=2’12″0
[1着(12)ヴェルデグリーン14-14-13-9(33.6)56]
[2着(4)メイショウナルト6-6-6-6(34.6/0.0)56]
15:35.8-37.6-23.6-34.9=2’11″9
[1着(3)ショウナンパンドラ10-10-9-8(34.1)55]
[2着(4)ヌーヴォレコルト6-5-7-5(34.5/0.2)55]
16:35.4-36.6-24.5-35.4=2’11″9
[1着(6)ゴールドアクター6-6-6-4(34.4)58]
[2着(1)サトノノブレス5-4-4-3(34.6/0.0)56]
17:37.7-37.9-23.4-34.8=2’13″8
[1着(6)ルージュバック4-4-4-3(33.9)55]
2着(8)ステファノス4-6-5-3(33.9/0.1)56
7着(2)アルバート10-11-10-8(33.7/0.5)57
1月下旬・アメリカJCC(G2)
14:36.5-36.9-24.2-36.4=2’14″0
[1着(10)ヴェルデグリーン9-10-10-6(35.5)57]
[2着(2)サクラアルディート7-7-5-2(35.9/0.0)56]
15:37.7-37.2-24.1-34.6=2’13″6
[1着(12)クリールカイザー1-1-2-1(34.4)56]
[2着(14)ミトラ2-2-2-2(34.6/0.2)56]
16:36.3-36.5-23.8-35.4=2’12″0
[1着(3)ディサイファ6-7-6-4(34.9)57]
[2着(11)スーパームーン8-7-8-8(35.0/0.2)56]
17:35.8-36.1-23.7-36.3=2’11″9
[1着(8)タンタアレグリア8-9-6-3(35.7)56]
2着(10)ゼーヴィント10-10-10-3(35.7/0.1)55
18:36.3-37.0-24.0-36.0=2’13″3
1着(7)ダンビュライト2-2-2-2(35.4)55
[2着(3)ミッキースワロー9-9-3-3(34.8/0.3)56]
同距離&直線短い&急坂という意味で、かなりリンクする中山2200戦。16セントライト記念で中弛み先行でディーマジェスティに差されたゼーヴィントは物足りず、ただ17AJCCは後半の持続力勝負で大捲りを打っての2着はなかなかの好内容、一応の成長は示した。17オールカマーで超スローで先行して内を突いたルージュバックに競り負けたステファノスも着順以上の価値はあるが、時計遅くさほど加点はできず。そして18AJCCのダンビュライトも中弛み先行の恵まれで、申し訳ないが逃げたマイネルミラノ(ここまでG2では11・11・9・13・4着)が3着に粘るくらいの相手では、番手から勝ってもさほど評価できない。
阪神外12F戦
9月下旬・神戸新聞杯(3歳G2)
12:36.0-37.2-36.2-35.8=2’25″2
[1着(14)ゴールドシップ12-11-8-6(34.5)56]
[2着(6)ロードアクレイム11-11-11-10(34.7/0.4)56]
13:35.3-37.0-38.0-34.5=2’24″8
[1着(10)エピファネイア8-8-9-4(34.3)56]
[2着(15)マジェスティハーツ17-17-17-18(33.6/0.4)56]
14:36.6-36.6-35.9-35.3=2’24″4
[1着(10)ワンアンドオンリー14-14-13-4(35.1)56]
[2着(11)サウンズオブアース11-11-11-7(34.9/0.0)56]
15:36.5-39.0-37.1-34.1=2’26″7
[1着(6)リアファル1-1-1-1(34.1)56]
[2着(5)リアルスティール7-8-8-8(34.0/0.3)56]
16:36.3-37.8-37.0-34.6=2’25″7
1着(14)サトノダイヤモンド6-7-8-8(34.2)56
2着(15)ミッキーロケット9-9-11-11(34.0/0.0)56
17:36.9-36.8-36.4-34.5=2’24″6
[1着(8)レイデオロ4-4-3-3(34.1)56]
2着(5)キセキ9-10-9-10(33.9/0.3)56
4着(3)ダンビュライト2-2-2-2(35.0/0.6)56
やや中弛みの16年よりかなり中盤速くなり、それでいて上がりも止まらず優秀な時計になった17神戸新聞杯。後方から最速上がりのキセキは持続力優秀だが、流石にこれは距離延長に繋がる挙動。それゆえ菊花賞では信頼できたが、内回り替わりでの1F短縮では先行して0.6差4着(キセキとは0.3差)のダンビュライトとも大差ない評価になりそうだ。
沙田10F戦 ※馬名の前の番号は馬番ではなくゲート番
12月中旬・香港C(G1)
13:25.7-24.8-25.3-23.9-22.3=2’02″0(1着アキードモフィード、2着トウケイヘイロー)
14:26.2-25.3-24.4-23.1-22.9=2’02″0(1着デザインズオンローム、2着ミリタリーアタック)
15:26.2-23.5-23.7-23.6-23.6=2’00″6
[1着(11)エイシンヒカリ1-1-1-1(23.6-23.6)57]
[2着(3)ヌーヴォレコルト9-9-10-7(22.6-22.7/0.2)55]
[3着(2)ブレイジングスピード4-4-4-4(23.4-23.3/0.4)57]
10着(10)ステファノス8-8-8-9(23.0-23.4/1.4)57
16:26.8-23.3-23.2-23.5-24.2=2’01″0
[1着(8)モーリス10-10-10-8(22.9-22.8)57]
[2着(3)シークレットウェポン7-7-7-7(23.1-23.3/0.5)57]
3着(7)ステファノス6-3-3-2(23.3-23.8/0.5)57
[4着(2)ラブリーデイ4-4-4-4(23.4-23.6/0.6)57]
[9着(11)クイーンズリング9-8-9-10(23.2-23.8/1.1)55]
[10着(1)エイシンヒカリ1-1-1-1(23.5-25.4/1.2)57]
17:26.3-25.1-24.4-23.8-22.1=2’01″6
[1着(5)タイムワープ1-1-1-1(23.8-22.1)57]
2着(3)ワーザー7-7-7-5(23.4-22.1/0.4)57
[3着(1)ネオリアリズム3-3-3-3(23.8-22.4/0.6)57]
4着(8)ステファノス11-9-9-7(23.2-22.3/0.7)57
5着(9)スマートレイアー2-2-2-2(23.8-22.7/0.8)55
「第2~4ブロック」に23秒台が並ぶ激流を刻んで、それでもレコードで逃げ切ったのが15香港Cのエイシンヒカリ。翌16年はこれよりテンは緩めたが、中盤では更に速い異次元の激流を踏んでしまって10着まで失速、後方から動いたモーリスが衝撃的な圧勝を決めた。2着以下は3馬身以上離されているので評価は難しいが、それでも前潰れの展開で好位から前を追い掛けて3着のステファノスはやはり強い。一転して「第2~3ブロック」だけで前年より3秒も緩いという17年、ラストは前年より2秒以上速いというラップで、勝ち馬タイムワープは完勝だがこれは明らかに恵まれ。番手のスマートレイアーが0.8差5着というのはかなり物足りず、もっと速く流れた方が良かったにしても負け過ぎだろう。ワーザーとステファノスは、共に道中内の後方で溜めていたが、4角前から仕掛けながら外へと持ち出して、ラスト4Fは共に45.5と極限の数値。ラスト4Fだけに関して言えば前年モーリスで45.7なので、道中のペースが違いすぎるにしても十分優秀と言っていい。
4月下旬・クイーンエリザベス2世C(G1)
12:25.7-25.2-25.8-23.9-21.8=2’02″4(1着ルーラーシップ)
13:25.4-24.9-25.2-24.1-22.5=2’02″1(1着ミリタリーアタック、3着エイシンフラッシュ)
14:25.9-24.7-24.3-22.8-23.3=2’01″0(1着デザインズオンローム、4着エピファネイア)
15:25.7-26.2-25.0-24.0-22.0=2’02″9
[1着(8)ブレイジングスピード5-6-6-5(23.6-21.9)57]
2着(5)ステファノス6-5-5-6(23.7-22.2/0.3)57
16:25.2-24.3-24.3-24.0-23.6=2’01″3稍
1着(5)ワーザー10-9-10-3(23.6-23.4)57
[2着(9)ミリタリーアタック12-12-12-7(23.6-23.8/0.7)57]
[3着(3)ブレイジングスピード7-8-7-6(23.7-24.2/0.9)57]
[4着(1)ラブリーデイ5-7-3-2(23.8-24.5/1.0)57]
[6着(7)ヌーヴォレコルト11-11-11-10(23.8-24.3/1.2)55]
[8着(6)ハイランドリール4-6-9-12(24.2-24.5/1.7)57]
[12着(8)サトノクラウン1-4-6-9(24.2-26.1/3.1)57]
17:28.0-26.8-25.0-22.4-22.4=2’04″6
[1着(6)ネオリアリズム6-6-1-1(22.4-22.4)57]
[2着(3)パキスタンスター3-3-5-5(22.2-22.0/0.1)57]
3着(2)ワーザー4-4-4-3(22.1-22.3/0.1)57
18:25.7-24.7-23.7-23.2-22.9=2’00″2
[1着(1)パキスタンスター4-3-3-3(23.1-22.7)57]
[2着(8)ゴールドマウント8-8-7-7(23.0-22.8/0.5)57]
[5着(6)アルアイン3-4-4-4(23.1-23.7/1.0)57]
7着(5)ダンビュライト2-2-2-2(23.1-24.3/1.5)57
[8着(7)タイムワープ1-1-1-1(23.2-24.8/1.9)57]
前半緩いが残り400から一気にペースアップして「22.8-23.3」となった14年、この展開を作る早捲りを打ったエピファネイアは更に後ろの捲り追い込みに飲み込まれて4着まで。この「負け方」から復調を確信して同年秋のジャパンCでは本命が打てたのだが、実際圧勝してみせた。そう考えるとラスト2Fで14年より速い「22.4-22.4」が出た17年は後半の加速だけは一流だが…ただ道中はあまりに緩く全体時計は14年より3.6秒も遅いので、僅差の3着ワーザーは一気にペースアップしてからのラストのキレは評価しつつも、やはり底力の補完は必要だろう。対して「第2~4ブロック」で平均的に速い流れになった18年は時計も極めて優秀(14年より更に0.8秒速い)で、加速ラップの17香港Cを逃げ切ったタイムワープがシンガリ大敗を食らうという展開に。番手からブービーのダンビュライトも酌量の余地はあるが、それでも加点できる負け方ではないだろう。
沙田12F戦 ※馬名の前の番号は馬番ではなくゲート番
12月中旬・香港ヴァーズ(G1)
15:25.8-25.6-26.1-24.2-23.6-23.1=2’28″4
[1着(9)ハイランドリール1-1-2-3-5(23.6-22.8)57]
16:25.3-24.5-24.6-24.4-23.4-24.1=2’26″2
1着(9)サトノクラウン10-10-9-8-5(23.7-23.5)57
[2着(1)ハイランドリール1-1-1-1-1(23.4-24.2/0.1)57]
5着(13)スマートレイアー8-7-7-5-4(23.9-24.8/1.3)55
17:25.7-24.3-25.8-23.7-23.6-23.2=2’26″2
[1着(8)ハイランドリール2-2-2-2-1(23.4-23.2)57]
[3着(7)トーセンバジル6-7-6-7-5(22.9-23.3/0.4)57]
9着(3)キセキ12-12-10-6-7(23.1-24.2/1.5)57
15年はスローで前を取り、徐々に速くなるなかで自身はハナを譲って脚を溜め、前年の覇者・フリントシャー(凱旋門賞も2年連続2着)を振り切って完勝のハイランドリール。それが16年は次々追い上げる馬が出現して、道中ずっと24秒台から4角前には23秒台前半という激流、それでも押し切るかと思いきや、最後の最後にサトノクラウンの末脚に屈した。そのサトノクラウン、流石に展開ハマりすぎなので過大評価はできないが、それでも同レースとしては今世紀最速の勝ち時計だったのだから無視できない。今回も急流+急坂でラスト掛かる展開になれば、浮上の余地はあるのではないか。そして17年は前が道中上手く25秒台を入れて緩めて、そこから加速して行くラップ、ラスト3つ23秒台を並べる相当な持続力勝負でハイランドリールが見事番手から圧勝してみせた。この形になると、後続は仕掛けを待っても間に合わないし、コーナーで追い上げても負荷が大きすぎるし、基本的には好位が有利な決着。最後方から追い上げたキセキが苦しくなるのは仕方ないが、それでも4角前に「22.9」を踏んだトーセンバジルがラストも「23.3」で3着激走したのに対して、キセキは「23.1」から最後止まって「24.2」なのだから、やはりあまりに物足りない。
メイダン9F戦 ※ラップは目測「6.5F-2.5F」で表記
3月下旬・ドバイターフ(G1)
16:78.9-28.2=1’47″1
[1着(14)リアルスティール:序盤3番手の外→コーナーで5番手に下げて差し切る(27.8)]
17:79.3-30.9=1’50″2稍
[1着(9)ヴィブロス:序盤13頭中10番手の内→4角手前で11番手だが最内を突いて直線向いた時には前と差のない7番手の一線→残り300で前4頭の外に持ち出して差し切る(29.8)]
18:75″1-30.9=1’46″0
[1着(5)ベンバトル:道中番手外、直線入り口で2番手から楽に先頭を捕らえ、そのまま完勝(30.8)]
2着(7)ヴィブロス:序盤15番手、4角まで14番手で溜めて、直線一番外から追い込んで2着確保(29.6/0.5)
[3着(8)リアルスティール:道中7~9番手の馬群の真ん中、直線入り口で6番手外からじわじわ伸びる(30.5/0.6)]
[3着(13)ディアドラ:序盤13番手、直線入り口で9番手当たりまで追い上げ、リアルスティールのすぐ外から併せて並走(30.1/0.6)]
17年は馬場差を3.6秒と見れば実質「76.7-29.9=1’46″6」といったところで、スローの16年と前傾急流の18年の中間、やや速めのミドルペース。この17年に上手く馬群を捌いて勝ち切ったヴィブロスは、更に前傾の18年は外を回してもキッチリ2着を確保。もちろん展開は完璧にハマったものだが、それでも長い距離を走って上位の持続力を使ったのは十分評価できる。9Fまでの馬というイメージはあるが、この資質は2F延長にも敷衍できていい。
各馬精査
○(1)ステファノス
16宝塚記念は激流で捲って止まるも5着健闘、15&16天皇賞秋は緩流差しで2・3着と好走、そして17大阪杯では持続力勝負で2着と国内G1では明らかに上位の存在。16鳴尾記念では激流レコード決着でも2着、香港ではモーリスが前をスイープした16香港Cでの3着・緩流前残りで差し伸びた17香港C4着、共に額面以上の強さだった。G1馬券圏内は全て10F戦なので急坂11Fに不安もなくはないが、内枠からロスなく運んで直線いいところを選んで抜けてくれば、十分カバーできると見る。ここまで人気落ちれば妙味は十分、思い切って主力視する。
…(2)ノーブルマーズ
昨夏の1000万下三田特別は同舞台で「35.1-37.9-23.3-35.1=2’11″4」の持続力勝負を差し切って完勝、適性的には対応できて良さそうだが…ただこれは負かした相手が2着ヴァフラーム(マーメードSはハンデ50キロで4着したがまだ準OPでも馬券圏内なし)・3着デンコウインパルス(この後1000万下6戦勝ち上がれず引退)・4着ララエクラテール(今年も三田特別に出走して5着と後退)と明らかに弱く、速い馬場に底上げされた時計だろう。今春はメトロポリタンSでベストアプローチに着差以上に内容で完敗、目黒記念は「30.2-49.1-35.9-34.5=2’29″7」となかなかの持続力勝負で2着はしたが、あくまでも後半型のレースで距離短縮には敷衍できない内容。内回りでは伸び切れないと見る。
…(3)サトノダイヤモンド
金鯱賞は超スローゆえに追い上げ間に合って3着、前残りで最速上がりは流石だが、逆に言えばこれだけの上がりを使って離れた3着した拾えないというのは前哨戦とはいえ物足りない。大阪杯は外から捲りが動き出す展開で内で動けなかったとはいえ、やはり内回り中距離のペースが忙しいのは事実だろう。これを使って距離延長というのは好材料ではあるが、そもそも16秋~17春の4連勝は12F~15Fという生粋のステイヤーで、適性外の舞台でこれだけ人気するならば妙味はない。今回も内枠ならば、消して勝負する。
…(4)ミッキーロケット
16神戸新聞杯でサトノダイヤモンドと僅差の2着したのは立派だったが、これを含めて緩流から内を突ける利を活かせる分だけ好走している、という戦績。日経新春杯は勝ちはしたが外からねじ伏せに来たシャケトラの方が強かったし、中日新聞杯も堂々と抜け出すメートルダールに内から併せても1馬身半差つけられたし、天皇賞春は内目を抜けて直線は内ラチへ飛んで行く最も恵まれる挙動でも4着まで。今回も好枠だが、内回り中距離では捌くのに手間取って止まると見る。
△(5)ストロングタイタン
マレーシアCは中京10F「36.4-46.8-35.1=1’58″3」と中盤極めて速い流れを好位から押し切ってレコード勝ち、これを評価して本命視した鳴尾記念でも激流好位からレコード勝ち。中距離での集中力勝負になれば主力視しても良さそうだが…ただマレーシアCはクビ差2着ストーンウェアが中日新聞杯15着・福島民報杯3着・メイS2着というレベルの相手だし、鳴尾記念も自身は内を上手く捌いて外から僅差のトリオンフの方が内容的には上だった。今回も好枠だけに再現できそうではあるが、時計勝負巧者だけに雨の残る馬場はマイナスと見てヒモまでとする。
…(6)アルバート
ステイヤーズS3連覇&ダイヤモンドS制覇、17F以上は4戦4勝のパーフェクト。但し16F天皇賞春は6・5・8着止まり、15F阪神大賞典も急坂の助けがあっても4着まで…という分かりやすい超長距離馬。内回り中距離では完璧に展開ハマっても、中位程度までと見る。
…(7)パフォーマプロミス
日経新春杯は京都外12F「36.0-38.6-37.1-34.6=2’26″3」の中弛みを好位から押し切ったが、これは当然距離短縮より延長に繋がる内容。実際12.5F目黒記念では1番人気で3着、これは内決着で真ん中から抜け出すそこそこ強い内容だが、これも更に距離短縮には繋がらない。急坂中距離では、16シンガポールTC賞で中京10F「36.2-47.1-35.1=1’58″3」の持続力勝負で好位からズブズブの6着(8頭立て)、内回りでは更に忙しいと見る。
△(8)ダンビュライト
同距離のAJCC勝ちは好感も緩流先行の恵まれでさほど加点できず、大阪杯もテン緩いだけに6着はちょうど額面通りの完敗。ただ激流皐月賞で外回しての3着や、神戸新聞杯でレイデオロに潰されながらの4着粘りと、時折負け方に巻き返しの可能性を感じさせる馬。ちょうど妙味的にギリギリ拾ってもいいという水準。
○(9)サトノクラウン
宝塚記念は良馬場では急流ハマって6着までだが、雨馬場では見事差し切り。天皇賞秋も、良馬場で17・14着だが不良馬場で2着するという雨馬場巧者。良馬場でも16香港ヴァーズでハイランドリールを差し切っており、決して泥んこ馬場専用機ではなく、むしろあらゆる条件でムラが大きい馬という印象だが…それでも雨が残ればかなり信頼度が上がるのは間違いない。同じような馬場の昨年覇者が、クラシック以降は中距離未勝利・未連対の同馬主馬に人気で大きく譲っているならば、ムラ馬でも妙味は十分。主力視する。
○(10)ヴィブロス
秋華賞1着・ドバイターフ1&2着と平坦9~10F巧者で、中山記念8着やエリザベス女王杯5着からは、急坂11Fはかなり不安を感じさせる戦績。ただ寒い時期を度外視、特にエリザベス女王杯は掛かっていたことを差し引けば、ここでも内回りで折り合って末の優位はしっかり発揮できそう。タフな馬場の経験は薄いが、昨年のドバイターフは掛かる馬場だったし、なによりも牝馬の斤量利もあるので有利。主力視。
…(11)サイモンラムセス
逃げて資質開花、圧勝の2連勝。ただ前々走は京都内10F「36.8-47.0-34.9=1’58”7」と中盤は速いがテン緩い楽な逃げ切りだったし、前走は阪神外12F「35.6-36.7-37.3-34.6=2’24”2」と開幕週好馬場でやや緩めて有利に運べたもの、共に少頭数の利が大きかった。いきなりフルゲートG1は当然厳しい。
…(12)タツコウゲキ
小倉記念は小倉10F「34.4-47.3-35.9=1’57″6」の激流を、新潟記念は新潟外10F「35.2-48.1-34.6=1’57”9」の緩流を、それぞれ好位から押し切り。底力と瞬発力の両方の優位を見せた形なので、中距離での集中力は評価できるが…しかし共に小回り平坦のローカルハンデ重賞(52&55キロ)なので、真の持続力はまだこれから示す段階。レコード決着の鳴尾記念は休養明けとはいえブービー大敗、ここから一変のハードルはかなり高い。
▽(13)ワーザー
16クイーンエリザベス2世Cは急流を差し切って相当な持続力を見せたが、近走は緩流をよく差しての「強い負け方」という形の活躍が増えている。17香港Cはタイムワープが緩流で逃げ切るのをよく追い詰めて2着したが、18ゴールドCでは中盤23秒台が3つ並ぶなかなかの急流でもタイムワープを差し切れず。タイムワープは急流G1・18クイーンエリザベス2世Cではシンガリ負けまで沈んでいるだけに、これを物差しにすると実はちょっと物足りないことになる。そういう意味ではステファノスも同様だが、急坂得意で地の利があるステファノスに対して、こちらは今回は初めてのJRA参戦でやはり分が悪い。薄めヒモまで。
…(14)スマートレイアー
17香港ヴァーズはハイランドリールが激流逃げでサトノクラウンに捕まるなか、この馬も早目に捲って止まりながらの5着確保で、この底力を上手く距離短縮へ敷衍できればという内容。実際11F京都記念2着・10F鳴尾記念2着と激走したが、しかしその後は17香港Cで緩流先行から5着・大阪杯は9着と、中距離では機動力が足りなくなってきている印象。この間も12F京都大賞典は勝っているだけに、加齢に伴ってやや長い距離へ適性がシフトしてきたか。牝馬の斤量利はあるが、それが活きる流れは苦手になっていると見て、ギリギリ消しておく。
△(15)ゼーヴィント
セントライト記念はディーマジェスティの僅差2着だが、前半緩くかなり有利に運べただけに内容的には完敗。これだけでは買えないが、17AJCCが実はなかなかの持続力を示しており、その後は適性外のレースばかり使われているとすれば、適条件での巻き返しはあっていい。前走・目黒記念は流石に距離長かった印象だが、それでも直線は内が詰まって立て直して外に出すもスムーズに出られず、結局馬群を縫って0.3差6着とはいえ最速上がりタイは使っていた。臨戦過程は申し分なく、ヒモとしては買っておきたい。
…(16)キセキ
神戸新聞杯は後方から最速上がりだが、やはり距離延長に繋がる内容。実際15F菊花賞は馬場も味方に完勝したが、12F香港ヴァーズはトーセンバジルにも格で劣るような惨敗だった。菊花賞と適性的にリンクする日経賞でも完敗ならば、巻き返しにはまだ時間が掛かりそう。
最終印
◎(1)ステファノス
○(10)ヴィブロス
▲(9)サトノクラウン
△(5)ストロングタイタン
△(15)ゼーヴィント
×(8)(13)
内回り中距離がベストと思えないのに人気の(3)サトノダイヤモンド・(7)パフォーマプロミス・(16)キセキらを消して、シンプルに適性重視で勝負。
推奨買い目
馬連(1)=(10) 2,000円
馬連(9)流し=(1)(10) 各1,600円×2
馬連フォーメーション(1)(9)(10)=(5)(15) 各600円×6
馬連フォーメーション(1)(10)=(8)(13) 各300円×4
※参考買い目:三連複フォーメーション(1)(9)(10)=(1)(9)(10)=印
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