競馬予想の理論解説

レースのラップタイムと各馬の位置取りの精査から、競走馬の真の資質を炙り出し、下馬評に惑わされない強い印を打つのが信条。

この際、通常ラップ(レースの通過タイム)を「テン-中盤-上がり」の3つに分割し分析、新聞等で取り上げられやすい「上がり」よりも特に「中盤」に着目することによって、レースの真の姿が浮かび上がり、妙味を追うことができる。

単純に「ハイぺースだから差し馬有利」ではなく、「中盤速い流れだから差し有利」などのレース傾向と、「中弛みの方が得意な瞬発力タイプの差し馬」などの馬の資質を把握し、馬券を構築。本命馬券・穴馬券両方が獲れるスタイルが特徴。

予想で使用する表現について
【予想について】
通常の予想につきましては、理論を中心とした解説+各馬の評価印(○△▽)を提供いたします。
 ○:中心視できるアタマの可能性がある馬(1~3頭)
 △:激走の可能性がある、妙味あるヒモ(1~4頭)
 ▽:妙味はないが消せない押さえ(適宜)
【予想で使用する表現について】
●「F」
ハロン(Furlong)=200メートル。

●「テン」「中盤」「上がり」
基本的に競馬新聞の馬柱とリンクする表現としています。即ち「テン」はスタートからの序盤3F、「上がり」はゴールまでの終盤3F、「中盤」は「テン」と「上がり」を除いた残りの部分を指します。但し、1700(8.5F)や2500(12.5F)のレースの場合、「JRA-VAN」「netkeiba.com」など一般的なデータベースでの表記とリンクするべく、テンを「2.5F」或いは「3.5F」として表記します。

●「ラップ」
特に断りのない場合は、レースの中で先頭を走った馬が計時したレースラップを差し、「テン-中盤-上がり」で表記します。
(例:08天皇賞・秋「35.2-46.8-35.2」)
各馬のハロンごとの通過タイムは「自身が踏んだラップ」という表現で記す場合があります。
(例:08天皇賞・秋のウオッカ「36.5-46.3-34.4」)
距離別のラップ表記は以下のようになります(これ以外の距離については適宜表示します)。

  1200(6F)戦:「テン3F-上がり3F」
  1400(7F)戦:「テン3F-中盤1F-上がり3F」
  1600(8F)戦:「テン3F-中盤2F-上がり3F」
  1700(8.5F)戦:「テン2.5F-中盤3F-上がり3F」
  1800(9F)戦:「テン3F-中盤3F-上がり3F」
  2000(10F)戦:「テン3F-中盤4F-上がり3F」
  2100(10.5F戦):「テン2.5F-中盤5F-上がり3F」或いは「2.5F-3F-2F-3F」
  2200(11F)戦:「テン3F-中盤5F-上がり3F」或いは「3F-3F-2F-3F」
  2400(12F)戦:「テン3F-中盤6F-上がり3F」或いは「3F-3F-3F-3F」
  2500(12.5F)戦:「テン3.5F-中盤6F-上がり3F」或いは「3.5F-3F-3F-3F」

尚、2100以上のレースは4つに分割して表現する場合が多く、それぞれを「1ブロック目」「2ブロック目」「3ブロック目」「4ブロック目」と呼んでいます

●「前傾・ハイラップ」「一貫ラップ」「中弛み」「スロー・上がり勝負」
レースラップのタイプによって、概ねこの4つに大別してレースを把握・表現しています。コース形態や馬群の形や馬場水準などにより解釈は多様化しますが、基本的には以下の特徴があると考えています。

  ➡「前傾・ハイラップ」…テン~中盤が速く、上がりが極端に掛かるレース。基本的に差し~追い込みが有利だが、下級条件では全馬の脚が止まり、結局前が残ることも。

  ➡「一貫ラップ」…特に中盤が速く、テンと上がりが平坦なラップ構成。基本的に差し~追い込みが恵まれるが、速い上がりの得意な差し馬には逆流で、キレのない先行馬が相対的に浮上する場合も。小回りだと捲りも嵌るが、大回りだと中盤ジッとしている方が有利。

  ➡「中弛み」…テン・上がりに比べて、特に中盤が遅いレース。小回りだと逃げ・先行有利だが、大回りだと逃げ・番手と共に切れ味型の追い込みが飛んで来る流れ。

  ➡「スロー・上がり勝負」…テンも中盤も遅く、上がりだけが究極の速さになるレース。圧倒的に逃げ・先行有利だが、速い上がりが使えないタイプは結局切れ負けすることも。

●「瞬発力」「底力」「持続力」「スピード・ダッシュ・先行力」
上記のラップごとの有利不利で、一般的な展開のパターンと個体ごとの性質によるパターンがあることを示していますが、その「個体ごとの性質」を表現するのがこれらの言葉です。
「中弛み」や「スロー・上がり勝負」で、とにかく絶対的に速い上がりが使える資質を「瞬発力」と呼び、「前傾・ハイラップ」や「一貫ラップ」で、全体の上がりはそれなりに掛かる流れで相対的にしっかり伸びる資質を「底力」と呼んでいます。即ち、08天皇賞・秋のような中盤が速くレコードタイムになる厳しい「一貫ラップ」(或いは更に上のハイレベル決戦)を差し切ったウオッカの資質は「瞬発力」と評されることも多かったと思いますが、本サイトでの定義としては「底力」ということになります。古い表現を引けば「カミソリのキレ味=瞬発力」「ナタのキレ味=底力」ということになるでしょうか。また、テンで前につける能力を「スピード」「ダッシュ」或いは「先行力」と評するのは言葉の意味そのままです。そして「中盤~上がり」で長くいい脚を使える資質を特に「持続力」と呼ぶことがあり、これが優れているということは、「中弛み」で自分から動いて押し切れる・或いはジッとしている方が有利な「大回りの一貫ラップ」で早めに動いても止まらない馬を指すことになります。
【資質の把握とレースの評価について】
馬の資質で最も覆し難い絶対無比のものは「底力」であると考えています。
つまり、「ハイラップで底力を発揮できる馬は、スローになればそれなりに切れる上がりを使える」と想定できますが、「スローで抜群の瞬発力を発揮できる馬が、ハイラップの底力勝負でも優位を保つのは極めて難しい」と考えています。更にこのハードルは特に若駒に関して高いという想定です。
そして「前傾」や「一貫ラップ」といった「中盤」が速いレースが、「底力」を問う流れであるので、馬の本質的な力=「格」を表すパフォーマンスは「中盤」が速いレース、ということになります。これが「中盤ラップ理論」と称している持論の骨子となります。
これは大部分の中距離コースで、クラスごとの平均レースラップの差異が「中盤」に表れていることからも明らかだと考えます(下記はその一例=東京10Fの05~08年6月の平均ラップ)。

  1600万下:36.5-48.4-35.1=2’00”0
  1000万下:36.4-48.8-35.3=2’00”5
  500万下:36.6-49.4-35.0=2’01”0

勿論、クラスの差が上がりに集約されるコースもあるので、これはレースごとに適宜狙いを提示します。
また前項で説明した馬の資質を把握するのに、馬体や血統は一切用いず、レースでのパフォーマンスだけを以て判断します。但し「ダッシュ・先行力」や「持続力」の調子を推測するのに、特にダート短距離に関して調教の時計を用いることはあります。

尚、これらの確固たる信念を持ってレースを評価している為、レースの事後評価に関しては、底力を要するレースかどうかで価値を論じることになります。
これ故、例えば「重賞なのに500万下並に中盤が緩く、前残りで時計も遅い」というような場合、「底力を要しない決着で、底力ある馬がその真価を発揮できない流れ」という意味で「凡戦」と評価します。そして仮にこの際「底力タイプの馬が、先行や捲りの脚がある筈なのに、抑えた結果『凡戦』に巻き込まれて敗退」していたりすると、あくまでもラップ上の見解として「勝負に行かない騎乗」「騎乗ミス」と評価することになります。
ひょっとしたらビジョンを持って馬を教育している過程かもしれないし、調教師の指示によって抑えたかもしれないので、一義的に騎手の技量を云々言うべきではないのは百も承知です。それでもレース単体の評価としては、持論に従っての表現となるのでご了承ください。勿論その際も決してその騎手の全ての騎乗スタイルや、引いてはその騎手自身を否定するものではありません。悪しからずご了承ください。
【最終印・買い目の意味】
コースの特性・レースの傾向と、メンバー全体の過去のレースぶりのバランスからレース展開を想定し、これに沿って「全馬の過去のパフォーマンスから資質を精査し、評価する」ことを、最大のコンテンツとしています。その結論として、冒頭で掲げた「○」「△」「▽」の印を各馬に打っています。
これを踏まえた上で、上記の「ギャンブルとしての競馬の捉え方」に沿って、妙味を最大限に追求した場合の馬の評価の序列と馬券の買い目を「推奨買い目」として配信しています。即ち前項で述べた「妙味重視の展開想定」が介在しますので、これに納得行かない場合や、別の展開を押さえたい場合は、各馬精査の文面を参考にご自由にアレンジ頂ければ幸いです。

買い目に関して勿論プラス収支が最大の目標であり、至上命題として掲げていますが、勿論これを保証するものではありません。馬券購入は自己責任でお願い致します。
買い目パターンは便宜的に合計1万円で提示していますが、あくまでも馬券構築の比率を提案するものであり、その額面通りでの購入を強制或いは推奨するものではありません。それぞれの事情に合わせた金額でお楽しみ頂くようお願いします。
また、「推奨買い目」とは別に「参考買い目」を付記していますが、これは「推奨買い目」が回収率狙いの場合に「参考買い目」で的中率狙いの買い目を示唆するなど、敢えて別のアプローチの例を「提案」するためのものです。決して同時購入を勧めるものではありません。それぞれの馬券スタイルやその時々の事情に沿って、ご参考にご覧ください。
【半笑い本人が購入する馬券について】
本人が馬券を購入する場合は、基本的に配信予想に準じた形で行いますが、「直前のオッズ」「直前の気配」などの組み入れによって、多少の金額の上げ下げや、実質同じ買い目を示す券種の振り替えが生じる場合があります。
即ち、「買い目で馬連を提示したが、他の買い目の関係で馬単の折り返しの方がスムーズに購入できる場合に馬単を購入する」「ワイド1点を提示したが3連複総流し傾斜配分の方が明らかに合成オッズが高い場合にそちらを購入する」「『◎→○7割、◎→▲2割、◎→△1割』の買い目を提示したが、▲のデキがあまりに酷い場合に、△と金額配分を逆にする」「『◎→○6割、○→◎4割』の買い目を提示したが、同オッズ程度を想定していたのに実際は前者の方が3倍もオッズがつくような場合、払い戻しを考えて金額配分を逆にする」・・・というような場合がありますが、これらは平にご容赦頂ければ幸いです。
また、全てのレースにおいて、事前の想定より◎の単勝オッズが高い場合は、勝負馬券或いは押さえとして◎単勝を購入することがあります。
勿論、「『◎から○▲△への馬連流し』を提示したのに、返し馬で△が動いたから『△から◎○▲への馬連流し』へ変更」「『◎単勝』を提示したのに、◎が大幅馬体増だったから『○単勝』へ変更」など、重大な序列の変更を経ての馬券購入は行いません。

また、私自身も馬券購入はあくまでも個人としての所業ですので、諸事情により予想したレースを購入しない場合や、或いは予想していないレースを購入する場合もあるかと思いますが、それに関してもご容赦下さい。